第21回情報システム学会全国大会 参加報告
学会概要
- 学会名:第21回情報システム学会全国大会
- 開催日:2025年11月29日
- 会場:青山学院大学
情報システムの理論と実践を横断する学会であり、人間中心のシステム開発、ガバナンス、DX推進、情報システム学としてのAIに対する姿勢など幅広い視点からの議論が活発に行われました。
発表内容
「医療機関における院内開発の有効性と課題」
医療機関における院内システム開発の取り組みについて、実例をもとに有効性と課題を整理しました。
医療情報システムは歴史的背景や法的規制から、他業種のシステムと完全に同等に扱えない特徴が存在します。現状では、コスト上のデメリットがあっても現場ごとのカスタマイズを許容することとなっています。
カスタマイズの一形態として院内システム開発があります。院内開発は現場の視点から業務フロー解析を行うことが出来れば現場適合性が高い、迅速な改善対応が可能といったメリットがありますが、コスト上のデメリット以外にも、使用者教育が置き去りになっていることや保守の継続性の困難といった課題も見られます。これらを対比する中で、院内開発体制の意義について考察しました。
また、医療情報システムをとりまく法的規制、ガイドライン上の規制について解説させていただき、生成AIを用いて医療現場におけるコーディングのハードルが下がっている現状を踏まえ、現場および開発者として留意したい点を考察しました。
受賞
本発表について、ベストペーパー特別賞を受賞いたしました。
参加報告・所感
今回の発表では全国大会で大変栄誉ある賞を賜り、大会運営に関与された皆様に大変感謝しております。
医療分野外の研究者からの視点は非常に刺激的で、医療機関特有の文化や制約を相対化する良い機会となりました。院内開発を単なる“便利ツール作り”で終わらせず、組織戦略の一部として位置づける必要性を再認識しました。
情報分野の先生方とのご縁も糧といたしまして、単にDXをしたい、単にツールを入れたら良くなるはずだということではなく、医療がよりよくなるよう、人間中心の視点からソリューションをご提供できるように邁進してまいります。
弊社では医師兼エンジニアの経験があるメンバーにより、医療情報システム導入についてのアドバイザリー、諸法令、ガイドラインに適合したシステム製作の受注、現場で生成AI等を用いてシステム内製を行う際のガイドライン適合のご相談を承れます。今後ともよろしくお願いいたします。